2015年9月に導入したマウスコンピューターのi7-4790Kは今まで仕事のメインマシンでした。最初はSSDに対してすこし不安があったので、ストレージはHDDにしました。しかしそれは長年のストレスの元になりました。特にWindows 10 Home Premium特有の更新パックやメンテナンス作業、そしてAdobe CCの更新で、電源ボタンを入れてから約5分~20分ぐらいHDDはフル回転状態で、悩みの種でした。稀に電源ボタンを押すほどの強制終了でSeagate製3TBのHDDもだんだん調子が悪くなり、新しいPCの購入を決定しました。
サイコム、マウス、ドスパラなどを色々調べて、やはり選びやすいのはサイコムさんです。マウスコンピューターのPCは、10年前に購入したIntel i7 3770のようなちょうどいい製品がなく、選択肢も極端に少ないからです。(BTOといっても1機種のパーツの選択肢は少ない)また、2020年12月時点でラインアップにAMD Ryzen 5900Xの製品がなかったため、圏外に。ドスパラも同スペックの値段が高かったから、最終的にやはりサイコムになりました。といっても家のデスクトップPC3台はすべてサイコム製AMDマシンになっています。スペックは下記通りです。

Silent-Master NEO B550A Mini
CPU : AMD Ryzen 9 5900X 、CPUファン:Noctua NH-U12S、マザーボード:ASUS TUF GAMING B550M-PLUS メモリ:128GB[32GB×4枚] DDR4-3200 、SSD : SAMSUNG 980 PRO MZ-V8P1T0B [M.2 PCI-E GEN4 SSD 1TB] 1TB、 グラフィックボード:MSIのGeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC、 ケース : CoolerMaster Silencio S400+、 電源:CoolerMaster V750 Gold 、OS : Microsoft(R) Windows10 Home (64bit) DSP版

値段は軽く30万円超えましたが、3DCGクリエイターの仕事用PCとしては最高です。まずSamsung 980 Pro超高速NVMe SSD、左図のように新品でリーダーは6,700MB/s以上を叩き出しました。比較としてCrucialの1TB SSDは550MB/sあたりで、HDDはさらに下の70~100MB/sです。雲泥の差といってもいいですね。これでAftereffects映像編集においてはストレスフリー!
また念願の128GBメモリもやっと叶えました。4790KのPCには32GBメモリを実装していて、常にタスクマネージャーをモニタリングしていて、メモリが足りなかったら何かのアプリを閉じるとかの対策をしていました。基本的にAftereffectsではいっぱいになりやすいため、余計に気を使います。また、Modoのレンダリングも重いシーンや解像度は10000ピクセル以上はアウト。以前クライアントから長辺2万ピクセルの画像仕様があって、AMD Ryzen Threadripper 1950Xの64GBメモリも対応できなくて、部分レンダリングや合成の方法でやっと解決しました。現在編集してCG動画のシーンでレンダリングしていた時に100GBを食っているのを見てよかったと思いました。基本的にAftereffectsを多用する方はメモリやSSDにケチしないほうが精神にいいと思います。

グラフィックボードに関してはGeforce RTX 3070もう十分じゃないかと思います。よく3DクリエイターのPCはQuadroがいいと言われ、自分もマウスのi7-4790Kに外排気のQuadro K4200を入れました。やはりファンの回転音が気になり、毎年清掃してもブーンと悲鳴が上がるから結構うるさい。そして昨年10月にModoのビューポートアニメ再生時に熱暴走で逝かれました。新しいPCが入るまでとりあえず中古のGeforce 1050 Tiでやり過ごしました。2080Tiに匹敵する3070の実力は今度余裕があるときにUnreal Engineを入れて体感してみたいと思います。
今回パソコンの移行はNASサーバーの活用や、古いPCにあったSSD、HDDを入れ替えてスムーズでした。ただWDのRed 6TB HDDが時々認識されなくて謎です。仕方なくSeagateのBarraCuda 8TB 5400rpmを購入。いずれ壊れるとの覚悟で一時保存用として導入しました。これでしばらく仕事が捗りますね。しかしSeagateのHDD特有のキューンの音が気になります~