Modo902レンダリングにおけるメモリ不足の現象

Modo601を本格的に使い始めた時にレンダリングする際に起こるメモリ不足の問題はよく発生する。以前i7-3770Kマシン(16GBメモリ)にModo801だったので、メモリが足りない場合に初期処理が長くてもクラッシュすることはなかった。今のメインPCはi7-4790K (windows 10)システムになり、32GBメモリでもメモリが足りないことが多く、悩みの種である。

最近Modo902でレンダリングするときによく起こるPCトラブルはモニター信号が途切れること。症状はモニターがスリープに入ったように見えて、マウスを動かしてスリープ解除の試みが見受けられるが(モニターのランプは点灯状態に)信号なしとのフィードバックでまだスリープに。パソコン自体は低負荷のアイドリング状態で、レンダリングしていないことが分かる。Display Portケーブルを挿し直して治るときがあれば、全く役に立たないこともある。最悪の場合に電源ボタンを押して強制終了させて再起動する。イベントビューアのログを確認すると、メモリ不足は主な原因になる。例えば昨日のトラブルもPhotoshopとModo902同時に開いている状態で、Modoにて3台クルマをレンダリングするときに起こった。Photoshopを閉じて再度レンダリングをかけると、メモリ使用量は21GB前後に落ち着きセーフ。

昔Mayaを使っていた時に、8GBのメモリでもそれなりにレンダリングができた。当時は1500ピクセル前後の画像をレンダリングするのに2時間~10時間(Raytracing内容による)、徹夜までかかることもあった。遅いことを別にして、メモリ容量に頼らない構造は良いと思う。現在レンダリング専用マシンのAMD1950Xは64GBメモリでも、クライアント要求の長辺1.2~2万ピクセル、クルマ、飛行機モデル8台ぐらいがあるから、もうすでにメモリ不足状態であった。モデルを隠して、部分的にレンダリングする方法で対応するしかなかった。まだ進行中のプロジェクトなので、これからさらに細かな3Dデータを作り込み、最終的にどのぐらい重たいシーンになるかとても気になる。とりあえずその時にクラウドレンダリングサービスを利用するか、部分レンダリング方法で利用するかとの2択しかない。

Windows10に何か不具合や変な挙動があったら、イベントビューアの確認をお勧めである。今回のトラブルもログを参考にメモリ不足は原因だと特定。ビデオカードの問題ではなく安心した。使い方は簡単:下記画像のようにスタート画面からWindows管理ツール/イベントビューアをクリックし、イベントビューアの左側にあるWindowsログ/システムのタグを選んで、トラブルが発生した時刻を見ると、エラーになる原因が表示されている。そこを参考して、対策を取れるかもしれません。

eventviewer

また、Modoのレンダリングにおけるメモリ不足問題に悩んでいる方には、シーンにあるオブジェメッシュの一部を隠してレンダリングして、最後Photoshopにて合成する方法は有効である。仮想メモリの確認や増やすなどある程度効く。もちろん金銭的な余裕があれば、メモリを増やすのは一番いい。

おまけ、Modo902とModo12において、プレビューレンダラーがアクティブ状態でカメラを操作すると時にクラッシュする現象について、自分のマシンにModo12(VGA環境Geforce 1060)とModo902(VGA環境QuadroK4200)ともよく発生する。Modo801までは全くなかったこの問題は、バグではないかといつも思う。自分なりの解決法はシンプル:プレビューレンダラーをアクティブしない状態でカメラ操作を行い、カメラ位置やライトの配置などが確定してから、先に保存してプレビューレンダラーをアクティブする。こうしてクラッシュしても影響が最小限に抑える。

仮想メモリ設定

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