フリーランスデザイナーにおける4K映像のワークフロー及びAfter Effects CCレンダリング速度改善について

oznor

今回展示会向けの4Kの企業PR動画案件を通して、厳しい納期に対し一人でも対応できるワークフローや、Adobe After Effects CCのレンダリングの高速化方法など感じたことをまとめておきます。

映像内容:解像度は3840×2160の4Kサイズ。8割はModo出力のシーケンスファイル、残りは実写映像(ストック動画)何点と2Dアニメーションによる構成。尺は11分半に及び、ファイル数10,000点超。

パソコンのスペック:

AE編集用:CPU Intel i7 4790K、メモリ32GB、ストレージHDD3TB + HDD6TB + SSD1TB、グラボ Nvidia Quadro K4200。SSDはAEのキャッシュディスク専用。

Modo出力用:CPU AMD Threadripper 1950X、メモリ64GB、ストレージHDD3TB、グラボ Nvidia Geforce GTX1060 6GB。

作業時期:11月~翌年1月中旬、約2.5カ月

最終AEによる出力及びコーディング:約3日間

ワークフロー:

①初期にクライアントから依頼内容を聞き、詳細仕様及び構成を把握し、絵コンテを作成する。この段階クライアントが確定できていないものも多いので、意思疎通のできものであれば、ざっくりでもOK。

②CADデータからCG用メッシュデータの変換作業。IGS/STEP/SA(Fusion360)のデータをポリゴンメッシュに変換する。必要に応じて作り直す。

③たたき台の低解像度映像(1280×720)を作成し先方に検討してもらう。この段階AEコンポの解像度は1280×720、4K作業の段階に変換が必要ですが、前段階に低解像度で作業すればPCへの負荷は少なく、出力も速いので、効率がいいと考えている。

④確定したCGカットの4KサイズシーケンスファイルをModoから出力してAEに取り込む。映像全体のコンポは1280×720のままでいいが、4Kカットのコンポは4Kサイズへ変更する。「Ctrl+Alt+F」ショットカットキーでコンポサイズに合わせるから便利。これで最終データと連動しているので、効率を確保しながらミスや問題などを見つけやすい。

⑤確定した4Kサイズのコンポ(修正あまりないと予想するもの)を一度圧縮率97%のMOV (フォトJPG)形式で書き出してSSDに保存する。そのMOVファイルをAEに取り込んで、書き出す元のコンポの代わりに使う。元コンポを非表示にする。(注意点:元コンポに音声が入る場合に、コンポが非表示しても音声が出力されるので、音声も消す必要)

今回の体験は、11分尺、10点前後のサブコンポで構成されたメインコンポのうち4点のみ書き出し、元コンポの代わりに使う場合に、4Kレンダリングは1.5時間弱がかかったに対し、使わない場合は3.5時間かかった。

⑥最終出力ファイルは圧縮率97%のMOV(フォトJPG)形式で書き出す。この場合にビットレートが高く、映像画質も確保されるから、その後MP4の変換も便利。

⑦Adobe Media EncoderにてMP4や他のフォーマットへ変更。Media Encoderについてまだ今度紹介したいと思います。

まとめ:

1.4Kコンポを1280サイズで書き出す時に、11分尺は1.5時間かかり、4kのまま書き出しても2時間ですので、サイズ変換による時間ロスがあるかと考えています。そのため、初期段階のたたき台は1280×720で有効だと考えています。

2.AEのキャッシュをSSDにすると、効果は絶大ですがシステムディスクと別のSSDにするのがお勧めです。なぜかというとAEのキャッシュ量は32GBメモリの前提でいつも63GB、SSDの寿命を縮ませる影響があるから。私の場合にはこの1TBのSSDを捨てるつもりでキャッシュを使っています。完成したデータはすべてHDDに移動してバックアップします。

3.カット別のサブコンポがある程度確定した場合にSSDに97%前後の圧縮率MOV(フォトJPG)形式で書き出し、再度メインコンポに取り込んで、書き出し元のコンポを非表示にします。これはレンダリング高速化の有効手段です。ただし修正があるたびに書き出しが必要というデメリットがあります。

4.欲を言えばModoから出力したシーケンスファイルもSSDに入れてよかったです。そうするとハードディスクの負荷も減り、全体的に軽くなります。

5.Media Encoderにての出力はCPUとGPU両方がフル活用されます。11.5分の4KのMOVファイルからMP4への変換は1時間でそこそこ早いです。この時だけQuadroK4200のメリットを実感しました。

以上、フリーランスデザイナーにおける4K映像のワークフロー及びAfter Effects CCレンダリング速度改善についてのまとめでした。

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